医療コラム
ずつう日記
08.11.2026

頭痛がするときに吐き気がする、市販薬では効かなくなったなど、日々片頭痛に悩まされている方も多いのではないでしょうか。片頭痛の原因は完全には解明されていませんが、環境的な要素や遺伝的な要素が関連すると考えられています。
日本での片頭痛の有病率は、15歳以上では約8.4%と報告されています。また、男性よりも女性に起こりやすい病気であると言えます。片頭痛が女性に多い理由は、女性ホルモンが大きく関係しています。女性の方が、1回あたりの頭痛の持続時間も長い傾向があります。残念ながら片頭痛を完治させる治療法はありませんが、適切なセルフケアと投薬によって、症状をコントロールすることは可能です。また、片頭痛は加齢とともに症状が軽減していきます。
対処法として、頭痛ダイアリー(片頭痛日記)を書くのも有効です。頭痛の起こった日時や、どんな痛みがどれくらい続いたのか、痛みの強さや痛みを感じる部位、嘔吐などの症状、服用した薬と効果、食事の内容や摂取量などを記録します。また、頭痛を引き起こしたと考えられる出来事、例えばイベントや外出、天気など気が付いたことも書きましょう。最近では、紙だけでなく、スマートフォンのアプリで簡単に記録できるものもあります。頭痛ダイアリーを書くことで、雨の前日に痛くなる、寝不足の日だけ痛むなど自分では気付かなかったパターンが見えてくることがあります。また、受診の際に医師に伝えることで、診断や治療の参考になります。
受診の目安としては、頭痛によって市販の鎮痛薬を週に2日以上服用する状態が3カ月以上続いている場合です。あくまでも目安なので、強烈な頭痛が起こったり、吐き気や嘔吐を伴う頭痛が繰り返されたりする場合などは、単なる頭痛と思わずに早めに受診しましょう。
著者紹介

ビビアン医師/Dr. Vivien
Medical Director/Family Medicine Specialist (家庭医療専門医)
モスクワにて医学部を修了後、マレーシア・ペナンの総合病院で臨床経験を積む。その後、ペラ州バトゥ・カジャ病院やセランゴール州のクリニックにて常勤医師として勤務。2018年よりひばりクリニックに勤務し、現在はメディカルダイレクターとして地域医療に従事している。小児科および心療内科に関心が高く、患者さま一人ひとりに寄り添った診療を大切にしている。