医療コラム

風邪を引きやすい人と引きにくい人の違いは?

17.05.2026

風邪を引きやすい人と引きにくい人には、いくつかの明確な違いがあります。風邪は誰もが一度は経験する一般的な疾患ですが、風邪に対する抵抗力(免疫力)が高い人は、風邪ウイルスが体内に侵入しても早期に排除できるため、風邪を引きにくい傾向にあります。

免疫力が高い人は、栄養バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動を心掛けている場合が多いです。運動は血行を良くし、免疫細胞の活動を活発化させるため、風邪を予防する効果があります。一方、免疫力が低下している人は、ストレスや疲れが溜まりやすく、風邪ウイルスに対する抵抗力が弱くなります。免疫力低下の原因として、栄養不足や睡眠不足、過度なストレスなどがあります。特にストレスが多いと、ストレスホルモン(コルチゾール)が分泌され、免疫の働きが低下してしまいます。

また、風邪に対する耐性には遺伝的な要素も関わっています。個人差があり、生まれつき風邪ウイルスに対して強い免疫を持っている場合があり、風邪の引きにくさに繋がることもあります。

免疫力が低下している人は、感冒後咳嗽(かんぼうごがいそう)(風邪のあとに咳だけが長引いて残る状態)が長引きやすい傾向があります。免疫力が弱いと、ウイルスに対する防御が遅れ、体内での回復が遅くなります。このため、気道の炎症や過敏性が長引き、咳も続きやすくなります。

風邪を引きにくい体づくりには、免疫力を高めるための規則正しい生活と、適切な食事、運動、ストレス管理が大切です。加えて、基本的な衛生習慣も欠かせません。

ぜひみなさんも健康的なライフスタイルを維持することで、風邪の予防を行い、体調を守っていきましょう。


著者紹介

ビビアン医師/Dr. Vivien

ビビアン医師/Dr. Vivien

Medical Director/Family Medicine Specialist (家庭医療専門医)

モスクワにて医学部を修了後、マレーシア・ペナンの総合病院で臨床経験を積む。その後、ペラ州バトゥ・カジャ病院やセランゴール州のクリニックにて常勤医師として勤務。2018年よりひばりクリニックに勤務し、現在はメディカルダイレクターとして地域医療に従事している。小児科および心療内科に関心が高く、患者さま一人ひとりに寄り添った診療を大切にしている。